私たちは野生鹿の革を再生しています。
鳥獣被害対策のために全国で年間60万頭以上駆除されている野生鹿の革を使用しています。
皮革のほとんどを占めると言われるクロム鞣しではなく重金属や化学薬品を用いず自然の恵みだけで鞣された地球環境にも人にもやさしい、特別な革に仕上げています。
有害になりうる化学薬品のクロムやホルムアルデヒトの含有量が0%のため敏感肌の方や赤ちゃんが触れても安心安全です。
シカが増えすぎる!!
鹿は爆発的に増え続けており1990年に約40万頭いた鹿が2015年には約400万頭、わずか四半世紀でその数は
10倍にも膨れ上がっているのです。政府は10年後に頭数の半減を目指しており、その為には年間60万頭は捕獲駆除する
必要があるという事です。鹿が爆発的に増加したのは、古くはオオカミの絶滅に始まり、無計画な乱獲と保護、林業の盛衰
猟師の高齢化、里山の減少そして地球温暖化…様々な要因が複雑に絡み合っています。
では、駆除されたシカはどうなっているのでしょうか?
実はほとんどが廃棄物として山で遺棄されるか、焼却処分されています。ジビエ料理として食べられているのは10%以下そのお肉の副産物である皮革の利用は1%にも満たないのが現状です。私たちは自然の恵みを余す事なく使う事を考えます。
狩られるのであれば、お肉は食べ、その皮は日本の野山が育んだマテリアルとして利用する。“人の利己的な経済活動により社会問題化した害獣の有効活用”、私たちは皮なめしという微力な営みではありますが、 その問題解決の一つの足がかりとなり解決に向けた横のつながりを構築していきたいと考えております。